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新連載「気になる行動の捉え方」

-TOPIC──────────────────────────────
■ まえがき
■ 新連載: 気になる行動の捉え方
■ 連載:  通勤寮は課題と問題のオンパレード!
■ 新機能: キーワード検索
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──■まえがき
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今回から柳下記子さんの連載「気になる行動の捉え方」が始まります。

前回の連載「ペアレントトレーニングの活かし方」が好評で、何人かの購読者の方から問題行動への対処方法などについてもっと詳しく知りたいとのリクエストをいただいており、今回、ご多忙な柳下さんに無理をお願いしました。ご期待ください。

※柳下記子氏連載「ペアレントトレーニングの活かし方」全8回
(バックナンバーはこちら>>

 

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──■新連載:気になる行動の捉え方
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最近の教育相談では、「子どもの好ましくない行動や正してほしい行動に対してどのように考え関わっていくと良いのか」という内容のご相談を多くいただきます。

子どもに何度言っても聞こうとしない、やろうとしない、といった行動に対しての関り方にペアレントトレーニングといった関わり方があります。以前にペアレントトレーニングについては書かせていただいたことがありますが、子どもの「行動」に焦点を当てて肯定的な注目を増やす「行動療法」の考えを基に作られたプログラムです。

行動療法によると、行動(Behavior)には、その行動が起きるきっかけとなること、つまり先行状況(Antecedent)とその行動の後の結果(Consequence)が存在します。こうした考え方の枠組みを、先行状況(Antecedent)⇒行動(Behavior)⇒結果(Consequence)の頭文字をとってABCパラダイム(枠組み)と称されたりしています。

ペアレントトレーニングの詳細は以前に書かせていただいた「ペアレントトレーニングの活かし方。」をご覧いただくとして、この行動療法を基に「行動」を考えていきながら、よくご相談にいただく「好ましくないと思われる行動」についてどのように捉えたらよいのか事例やエピソードを入れながら、ご紹介していきます。

よくある幼児のトラブルに、「友達のことを噛む」といったことがあります。その幼児はよく観察していると、友達とのやり取りや活動の関わりの際に「噛む」という行動が見られました。先行状況に「人との関わり」があることに気づきました。さらに観察を続けると何かを欲しているときだったり訴えたかったりするときに、この行動が現れます。「噛む」という行動はこの幼児にとっては上手く言葉にできない思いの表れだったのです。こういった先行状況からの行動は、幼児に限らず年齢が高くなってもよく見られます。「気持ちをどう表現したらいいのかわからない」「思いが言葉にできない」といったことから相手に手が出たり、その状況から逃れようとするといった行動になったりすることがあります。

ある小学生高学年の相談ケースで、すぐにイライラして物に当たったり、弟に手が出たりする行動があり、それらの行動をやめさせたいという相談がありました。親御さんに持参いただいた資料を見ると言葉はとても豊富に持っているお子さんでしたが本人とのやり取りを見ていると口数が少なく、言葉にするのに時間がかかる様子が伺われました。持っている言葉の意味や使い方が曖昧だったために、言葉を上手く使えずにいたようです。日常の中で言葉や名称を、意味や使い方と一緒に具体的に表現していくようにしていき、持っている言葉を使えるようにしたり、代弁して言い方の見本を示したりしながら表現できるようにしていきました。すぐにイライラがなくなった訳ではありませんが、こうしたことからイライラの原因を本人が自覚していくことで「あ~うまく言えない」「どうしたらいいかなぁ」と言ってみたり、イライラした時の行動が変わっていきました。

こうした先行状況にある原因から、誘発される行動を探ることで「困っている行動」「やめてほしい行動」を変えることができるのです。

【ほのぼのエピソード】
ある日の個別指導教室でのやりとり
柳下 「おはよう(^^) さあ、始めるよ」
子ども「先生~今日も『ごほうびタイム』ある~?」
柳下 「あるよー、5分とってある」
子ども「あ、ちょっと待って。鼻くそ気になる。」
ホジ ホジ ホジ ホジ
柳下 「よし、始めるよ」
子ども「あ、ちょっと待って。反対側も」
ホジ ホジ ホジ ホジ
「待ってね、もうちょっと」
ホジ ホジ ホジ ホジ
「よし終わった」
柳下 「はい、3分『ごほうびタイム』からいただきました(^^)」
子ども「えっ、鼻くそ我慢すればよかった・・・(> <)」

次に来た時に、この子は「今日は鼻くそ大丈夫~!」といって課題をさっさと終わらせて『ごほうびタイム』をゲットしていました。

鼻くそホジ(行動)は、『ごほうびタイム』が減る(結果)という不利益な行動だと理解したようです。

次回は、行動による結果からの強化についてご紹介します。

柳下記子
視覚発達支援センター 学習支援室「グッドイナフ」室長

 

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──■連載:性とお金と親亡きあと -タブー視されがちな領域の支援
第3回 通勤寮は課題と問題のオンパレード!
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前回は性のことについて触れましたが、通勤寮では金銭的な支援にまつわることも多々起こりました。外出するときにお金を持ってこない人や自分の小遣いで買えないような高額な絵画を分割で購入した人。有線放送を契約した人。お金が足りなくていきなり消費者金融でお金を借りた人。給料が入ると気前よくおごってあげる人。必要な生活用品であっても買わない人。などなど・・・ 例を上げればいくらでも出てきます。

通勤寮やグループホームは、みなさん親元から離れて生活するため、会社で働いてもらう給料の使い道まで追求されることはありません。なので自分の小遣いをもらったら、まずは自分のやりたかったことを自由にするわけです。中には、小遣いをもらったその日に全て使ってしまう人もいました。また、生活で必要なお金を必要なものに使わず流用して後で困る人もいました。

社会人になって、お給料を貰ってからお金を使う練習をし始めた人は、収入と支出のバランスを理解して、計画的にやりくりできる人はほとんどいませんでした。多くの人は給料前にはお金を使い果たして困るという経験をされるのです。

一般的に金銭教育は、幼少期の頃から段階的にお金のトレーニングを始めます。一方、障がいのある子どもの場合、落とすかもしれない、取られるかもしれない、教えても理解できないかもしれないという理由で金銭教育から遠ざかっている人がいます。

一般的に金銭教育は、幼少期の頃から段階的にお金のトレーニングを始めます。一方、障がいのある子どもの場合、落とすかもしれない、取られるかもしれない、教えても理解できないかもしれないという理由で金銭教育から遠ざかっている人がいます。

それでも成長に伴い お金を持つ機会があります。 その時に、目的外のものを買ってきたり、予測しないものにお金を使うと、お金を渡すと無駄使いするかもしれない、金銭トラブルが起こるかもしれないという不安から、支援者も親御さんも過度にお金を管理してしまうことがあります。

●お金ってそもそも何?から学ぶ
知的障がいのある人は何度も学習と体験を積み重ねることで成長します。自分でできることを増やすためにもお金の学習は必要です。でも、そもそもお金って何のためにあるのか、どうして硬貨や紙幣があるのか、基本的な事をあまり教えていないことに気付いたのです。その事から私は、これからはじめて小遣いを持つ人から、すでに自分でお金を管理している人に至るまで、必ず以下のステップで実施するようにしています。

ステップ1 お金の色や形の違い、お金の役割を知る学習
ステップ2 お金を持つ練習
ステップ3 お金を使う練習
ステップ4 計画や管理について学ぶ。
ステップ5 それらを何度も繰り返して行う

みなさんもお金をじっくり見てください。
5円玉には水と稲穂と歯車が描かれています。日本の復興を込めて作られたお金と言われています。また、10円玉にはかわいいリボンが付いています。これらの模様については、学校の先生や親御さんも知らない人が多いです。毎日使っているお金なのにじっくり見たことがないということがわかります。
また、お金には物とお金を交換する機能、使うときまで保存する機能、物の価値を決める尺度機能という3つの機能があります。お金は、私たちの生活が便利になるように作られているのです。

次に、そのお金はいつからいつまでの間所有しなければならないのかをカレンダーを使って教えます。
カレンダーには月曜から始まるものや日曜から始まるものがありますが、私は日曜から始まるカレンダーをお勧めしています。日曜を月曜から始まる学校や仕事のために体調を整えたり準備をするための日にしてほしいからです。
始まりと終わりを意識することもお金を扱うことでは重要です。

最後に、通勤寮やグループホームで金銭管理がうまくいかなかった人たちも、支援者とともにトレーニングを重ねることでお金の使い方が上達されていきます。いつまでも失敗を続ける人はいませんでした。お金はただの道具です。その道具をどのように使うかは人それぞれです。でも、持って使わなければ上手に使うことはできません。ぜひ、お金について学び、自分で管理できるようになってほしいと思います。

鹿野佐代子 (福祉系ファイナンシャル・プランナー)
(プロフィール等詳細はこちら>>

 

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──■新機能:キーワード検索
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2010年7月20日に創刊以来、180号にわたって、発達障害や知的障害、精神障害、身体障害にかかわる研究者や当事者、親や支援者に寄稿いただき、多数の記事を蓄積することができました。バックナンバーを、図や写真をハイパーテキストで組み込んだWebページにして公開していましたが、残念ながら検索性が低く、自分の関心のある記事を探すのは困難でした。

今回、多数のメルマガ記事から自分の読みたい内容を探すために、キーワード検索機能を新設しました。記事に含まれる、困り(診断名)や支援方法、専門家名を、100以上の項目一覧から選択して、記事を参照することができます。

困り(診断名)では、代表的な障害名から場面緘黙や聴覚情報処理障害(APD)などのかなり専門性の高い語彙までカバーしています。支援技術では、ソーシャルスキルトレーニング(SST)などの定番技術から、DIR/フロアタイム、人工内耳といった最新の技術まで収録しています。

執筆者及び専門家では、医師(橋本圭司、川端秀仁、中川雅文:敬称略、以下同様)、大学研究者(岩永竜一郎、金森克浩、巖淵守)、教育関係者(井上賞子、高松崇、柳下記子)、支援者(北出勝也、石井京子、鹿野佐代子)、当事者(冠地情、井上智)、保護者(堀野めぐみ、荒木友希子、あしたん)など多彩な顔触れです。

〇メルマガ検索からできること

困りをもつ当事者には、自分の困りの原因や解決方法について調べ、理解を深めることができます。現在連載中の「成人ディスレクシアの独り言」の執筆者、井上智氏が、30代の頃までディスレクシアという障害があることを知らずに苦しんでいたことを書かれています。そういった人を少なくするための一助となればと考えています。

周囲の親や支援者には、当事者の理解や、起きている問題の解決のヒントを知ることができます。本人しか分からない「感覚過敏」のことを知って、今までと違う環境調整の方法に気づいたり、解決が難しい問題行動への対処へのヒントに気づいたりして、役立てていただけるのではないかと思います。

一度、レデックス株式会社のWebページにあるメルマガページを開いて「キーワードで記事を探す▼」ボタンをクリックしていただければと思います。

※メルマガトップページはこちら>>
(五藤博義)

 

──■まえがき
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次回メルマガは、2月9日(金)です。