久里浜特別支援学校レポート

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2011.11.11

久里浜特別支援学校レポート

10月29日に神奈川県大和市で、第2回リアル・ヴァラエティカフェが開催され、参加しました。たくさんの方々と交流することができました。

レデックスの運営するSNSのヴァラエティカフェも、登録者が少しずつ増えてきました。新しい部屋もいくつか作っています。ぜひ、一度のぞいてみてくださいね!!

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■ グッズレビュー「集中デスク」
■ 国立特別支援教育総合研究所&久里浜特別支援学校公開授業・1
■ リアル・ヴァラエティカフェれぽ
■ イベント情報 「筑波大学附属久里浜特別支援学校公開セミナー」
■ あとがき-ヴァラエティカフェ更新情報♪-
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■ お役だち情報「集中デスク」
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集中できないお子様用に考えられた机ですが、受験を控えたお子様にもよさそう!!!
一体、どんな工夫がされているんでしょうね??

詳細は、ヴァラエティカフェでどうぞ!!

 

■ 国立特別支援教育総合研究所&久里浜特別支援学校公開授業・1
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我が街、町田から電車を乗り継いで1時間30分、三浦半島の先端にある京急線久里浜駅に着きました。古くはペリー来航、今は東京湾を横断するフェリーの乗り場で知られる横須賀市の一角です。駅から1時間に1本のバスに乗って15分、野比海岸のすぐそばに、国立特別支援教育総合研究所と筑波大学附属
久里浜特別支援学校があります。バスと車がようやくすれ違えるくらいの幅の道路の両側に、研究棟、学校、寄宿舎など、複数の建物が並んでいます。

久里浜特別支援学校ページはこちら>>
国立特別支援教育総合研究所ページはこちら>>

今回の催しは、特別支援学校で行われている幼児から6年生まで合計8クラスの授業を、参加者がそれぞれ自由に見学すること。さらに研究所の研究発表のポスター展示及び、様々な支援機器や施設を体験することで構成されています。今回は、特別支援学校にしぼって報告させていただきます。

特別支援学校は、昭和48年に国立久里浜養護学校として誕生しました。昭和46年に発足した国立特殊教育総合研究所(当時の名称)の相互協力機関として、重度・重複障害児の教育に20年間取り組みました。それらの研究が一定の成果を得たとして、平成16年からは知的障害を併せ持つ自閉症児を対象に
した施設となりました。3歳からの幼稚部を有するのが特徴で、合計51名の幼児児童が学んでいます。寄宿舎もあり、幼稚部2名を含み、6名が生活しています。

教育内容を大まかに説明します。幼稚部は3、4、5歳の混成、教室は2つあり15名を15人の教員が担当しています。小学部は1学年6人で、教員は小学部全体で36名が担当しています。

時間は、幼稚部が9時から午後1時30分まで4時間。小学部は学年ごとに5単位時間の日と6.5単位時間の日が設定されています。

1日の教育課程は、幼稚部では登校、着替えと排泄、係活動、朝の運動、朝の会、個別の課題活動と続き、その後が35分間、曜日によって異なる課題活動と続き、その後に給食を食べて、帰りの会というものです。

指導は、6つの領域(健康、人間関係、環境、言葉、表現、自立活動)を踏まえて行われます。

小学部では、曜日によって若干異なりますが、午前中が生活活動の指導(朝の会)、個別の課題学習、曜日によって異なる課題活動、そして、午後からは、給食を中心とした生活活動の指導、上位学年はもう一度、課題活動があって、最後に、生活活動の指導で終わります。

小学部の指導は、教科(国語、算数、音楽、体育、図画工作)と領域(特別活動、自立活動)を組み合わせ、以下の3つの形態で行われます。なお、もう一つの領域である道徳は、教育活動全体を通して指導されます。

1)領域・教科を合わせた指導(集団での課題活動)
・社会生活の指導
・余暇活動の指導
・生活活動の指導

2)教科別の指導(個別活動と集団での課題活動)
・国語
・算数
・音楽
・体育
・図画工作

3)領域別の指導
・特別活動(学校行事とクラブ)
・自立活動

今回の公開授業では、幼稚部、小学部とも、以下の3種類の活動を見学させていただきました。

1.朝の会(生活活動の指導)
司会、日付の確認や日課の確認、出欠など、毎日、係を交代しながら役割を果たします。スケジュールを示すカードや子どもの顔写真、天気の絵カードなど、視覚的な配慮がなされています。

2.朝の運動及び体育
音楽に合わせて、全員で運動をします。ここでも、次の動きが分かるようにめくり式のプログラムカードが用意され、また、一人で動作ができない子には、教師がついて、みんなで楽しそうに活動をしていました。

3.個別の課題学習
クラス6~8人が2グループ、2部屋に分かれます。子ども一人に教師一人がつききりで指導をするグループと、教師の指示に基づいて、一人ひとりが別の個別課題に取り組む数名のグループで活動をします。算数や国語の各個別課題はプラスチックのケースに入れられ、教室の壁に、引き出し式に格納されています。ケースは色分けされており、教師の指示に基づいて、一人ひとり別のケースをひきだして自分の机に置き、取り組んでいました。

課題が終わると教師のところに持っていき、採点してもらいます。2つの課題に時間内に取り組むようで、先に終わった子は、隣のスペースで、自分の好きな本を見たりできるようになっており、これ自体も自分の好きなことを自立して行う練習になっているようです。

4.課題活動
集団で行う活動と、個別に行う活動があります。

集団で行う活動では、幼稚部の色水で作った風船玉を、床下に敷いた模造紙に落として、色付けをする活動を見学しました。風船玉を打ち出すピストルが何種類も用意され、様々な形や大きさ、数の風船玉が、教師や子どもの手で次々に打ち出されていきます。傍らで教師がエレクトーンを弾いており、机などでつくった段差に、音楽に乗って上り下りしての活動です。子どもによって、風船玉の動きや大きさ、色など、いろいろな点にそれぞれ関心を示している様子が印象的でした。

個別活動では、3年生がランプシェード作りをしていました。中の電球にかぶせた大きなプラスチックの球形の外側に、小さな薄い白色の紙を貼っていきます。それを球形全体に貼り終わってから、そこを台として、落ち葉や色のついた紙を貼ることで、思い思いのランプを作る活動です。二人に一人、教師が同じテーブルで同じように作業をしており、子どもは、自分では貼るのが難しい、あるいは、時間に間に合いそうになくなると、教師に手伝いを頼みます。どの部分を手伝ってほしいかを考えて、それを伝えるというコミュニケーションの訓練にもなっていました。

多くの観客に取り囲まれて、最初は落ち着かない様子だった子どもたちも、活動が進むと作業に集中しているようでした。ランプシェード作りのように子どもたちがやりたい活動に取り組む中で、その文脈に必要となる手先の使い方やコミュニケーションを使い、また、感性なども育てるすばらしい活動だと思いました。

次回は、研究所についてご紹介させていただきます。
(五藤博義)

 

■ リアル・ヴァラエティカフェれぽ
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2011年10月29日に、第二回目となるリアル・ヴァラエティカフェに参加しました!

臨床心理士の五味先生のお話や、先輩保護者トークなど、非常に勉強になる内容が盛りだくさんでした。その中でも一番印象が強かったのが、グループ懇談会でしたので、ご紹介させていただきます。

グループは
A:就学前
B:小中高
C:一般討議
D:成人・就業・1
E:成人・就業・2
の5つあり、私はBグループに参加しました。その中で先輩保護者トークで話された藤森さんが、「家族の理解をなかなか得られない」と悩みを打ち明けられた、お母さんに「私も、昔はこんな感じではなかったんですよ」とお話をしてくださったのです。

今でこそ、色々な集まりでお子様の事についてお話されている藤森さん。昔は、自分の子どもは当たり前のように他の子と同じように育っているものと思っていたそうです。
そんな藤森さんが、その違いに気づいたのは、他のお子さんと一緒にいる時のお子さんの様子に違いを感じたからだそうです。

「男親なんて、たいがいは自分の子どもくらいしか知りませんから、違うと言われても何が違うのか理解できないんですよ」と話しておられました。

そういえば、私の知り合いでも、旦那様がお話を聞いてくれないとこぼしていたお母様がいたかも。話よりも現状を見てもらう事が、理解してもらう近道なのかもしれませんね。とはいえ、近しいからこそうまくいかないコミュニケーションもあると聞きますし、焦らず諦めずの姿勢が大切ですねと、進行役の川畑さんもおっしゃっていました。

確かに、障害なんて言われると、その言葉自体ショックを感じますから、そこでコミュニケーションはSTOPしてしまいそうです。
でも、海外に行った時、今までと勝手が違うから生活に不自由するよね、
と言う藤森さんのお話などを聞いて、障害は、本人ではなく周囲の不便な状況、また大勢の人と同じ事を強要する環境ではないのか?という気持ちを強くしました。

また今回は、神奈川県議会議員の菅原直敏先生も出席されておられました。
ご自身のブログにもリアル・ヴァラエティカフェについて書いておられますので、是非ご覧くださいませ。

【菅原直敏議員ブログ】はこちら>>

 

■ イベント情報
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筑波大学附属久里浜特別支援学校公開セミナー

・日時   平成23年12月3日(土曜日)9:00-11:35
・講演   自閉症をもつ人とのコミュニケーション
-DIR/Floortimeモデルによる 自閉症の療育プログラム
・講師   広瀬宏之氏(横須賀市療育相談センター所長)
・申込締切 平成23年11月25日(1定員50名になり次第、終了)

今回レポートした久里浜特別支援学校の公開セミナーです。DIRという自閉症スペクトラムの新しい療育方法を日本に紹介した広瀬先生による講演です。お時間があれば、ぜひ一緒に勉強しましょう。

セミナーの詳細PDFはこちら>>

●広瀬先生翻訳の「自閉症のDIR治療プログラム」の紹介文
DIRとは、D=Developmental(子どもそれぞれの発達に応じた)I=Individual-Deference(個人差を考慮に入れた)R=Relationship-Based(相互関係に基づいた)アプローチのこと。豊富な臨床経験に基づいた代表的な包括プログラムの一つとして、いま急速に注目を浴びつつある。DIR の中核技法である「フロアタイム」は、1回20分程度、親やまわりの大人が床(フロア)に降りて子どもと同じ目線で関わることにその名前の由来がある。子どもが生まれ持った資質を最大限に発揮することのできるアプローチと言える。特別な訓練も環境も不要。子ども一人ひとりの発達段階と個人差に応じた、コミュニケーションや人間関係の可能性を伸ばす画期的なアプローチを日本で初めて紹介。

「自閉症のDIR治療プログラム」S・グリーンスパン、S・ウィーダー著
創元社 → http://bit.ly/rSjFKJ

広瀬先生の代表的著書「図解よくわかるアスペルガー症候群」
ナツメ社→ http://bit.ly/rWLEDg

 

■ あとがき-ヴァラエティカフェ更新情報♪-
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SNSヴァラエティカフェにも専門家の方、先輩ママさんなど素晴らしい仲間がどんどん増えています。

今回は、「ヴァラエティ知恵袋」のコーナーで、アロマセラピストの方が上手なアロマの使い方をご紹介いただいています。

妊婦さんや敏感な方への注意点などもありますよ。是非ご一読くださいね!!
ヴァラエティ知恵袋はこちら>>

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