新しい自閉症療育の方法 DIR/フロアタイム・2

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2011.12.23

新しい自閉症療育の方法 DIR/フロアタイム・2

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■ グッズレビュー
■ 新しい自閉症療育の方法 DIR/フロアタイム・2
■ イベント情報
■ あとがき
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こんにちは!
レデックス通信編集担当の橋本です。
12月も後半に入りました。
年末の準備なんてまだ先の話…なんて思っていたらもうこんな時期!!慌てるとケアレスミスが増えるけど、気持ちは焦るばかり(・・;;
何事にも、深呼吸して取り組みたいと思います!!

■ グッズレビュー
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そろそろ来年のカレンダーや手帳を選び始めた方も多いのでは??
ありそうでなかなかない、ほぼ日ホワイトボードカレンダー
糸井重里氏のほぼ日刊イトイ新聞サイト(ほぼ日サイト)で販売中。
グッズレビューはこちら>>

今年(2011年)中に、ほぼ日サイトで買うと「さよならペンギングッズ」がもらえるとか?
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■ 新しい自閉症療育の方法 DIR/フロアタイム・2
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広瀬宏之・横須賀市療育相談センター所長によるDIR/フロアタイムに関する公開セミナー・レポートの続きです。12月3日、場所は筑波大学附属久里浜特別支援学校の講堂です。

●DIRの特徴

1. Developmental 発達段階にあわせた関わり

2. Indivisudal-difference 情報処理能力の個人差
・感覚情報入力に対する反応…感覚過敏の子も多いので、それに配慮した方法で。
・入力された情報の解析と統合…子どもは得た情報をどのように処理しているかを考察して。
・出力にあたる運動の計画と遂行能力…どのようなことがどの程度できるかを考慮して。

3. Relational-Based 感情面で意味のある人間関係
決まったことをさせるのでなく、その子との動的な関係の中で実施。

●9つの発達段階
子どもが成長と共にたどる発達段階には諸説があります。DIR創案者であるグリーンスパン博士は、定型発達児の場合、次の説を提唱しています。

1. 注意の共有と情動の調整 0~3カ月

2. 周囲との関わり 2~5カ月

3. 双方向コミュニケーション 4~10カ月

4. 問題を解決していく 10~18カ月
この時期は重要です。

5. 言葉を身につける 18~30カ月

6. 感情的思考、論理的思考、現実感覚 30~42カ月

以下は個体差があり、何歳で身に着くかという時期も示されていない。
ある意味で、終生かけて、徐々に身につけるものといえる。

7. 多面的な因果関係と三角的な思考

8. グレー・ゾーンの理解、さまざまな感情の区別

9. 自己意識、内省と自己規範の確立

●いつでもどこでもフロアタイム

フロアタイムと称していますが、床の上に限りません。以下のような場所でも、工夫によって、15分だけは子どものペースに合わせて行動する、という
試みをしてみましょう。

・スーパーマーケットで
その場所でしてはいけないことだけは前もって伝えるようにします。

・ドライブの最中に
運転はドライバーに任せて、後部座席で子どもとゲームをして過ごすのもよいと思います。赤い車を見つけたら教えて、とか、これってなあにゲーム
とか。

・お風呂に入りながら、ベッドで、など

●DIR/フロアタイムの実証研究や論文

ABAやTEACCHなどに比べると、歴史は浅く、エヴィデンスはまだ少ないようです。ただ、アメリカ小児科学会の自閉症ガイドラインとして認められてお
り、その意味では、オーソドックスな技法として認められているようです。

以下、代表的なものを紹介します。

・Greenspan S.他:Developmental patterns and outcomes in infants andchildren with disorders in relating and communication: A chart
review of 200 cases of children with autistic spectrum diagnoses.
Journal of Developmentar and Learning Disorders、1997
グリーンスパン博士の研究です。
「対人関係とコミュニケーションに困難をもつ幼児と子どもにおける発達パターン」
『発達障害及び学習障害ジャーナル』1997年
自閉症スペクトラム児200例を長期観察した研究です。高い改善が58%、中程度の改善が25%と記載されています。

・Solomon R.他:Pilot study of a parent training program for young children with autism: the PLAY Project Home Consultation program.
Autism, 2007
グリーンスパン博士の共同研究者、ソロモン博士他の研究です。
「自閉症児の親への先駆的トレーニングプログラム:家庭でのコンサルタントを行うPLAYプロジェクト」
『自閉症誌』2007年。
DIR/フロアタイムを自閉症児が受け、66%で統計的に有意な改善が見られたという研究発表です。

この公開セミナーでは、22か月のGary君と、4歳のWillie君がそれぞれ両親とグリーンスパン博士とで過ごすフロアタイムのビデオを視聴させていただきました。ものを突然投げたり、記録しているビデオ機にかじりついたり、など両親にとって困惑する状況が出現しましたが、グリーンスパン博士はその
都度、その行為を認める発言を子どもに対してしていました。

発達障害の子どもたちの世界は、定型発達の人とは異なることを認め、本人が好ましい、したいと思っている行動や文脈を見つけます。そして、それを
埋め込んだ場面の中で、子どもに自発的な行動をさせるわけです。そこで、その子に必要な認知機能や社会的態度を身につけさせる、という、ある意味
でコロンブスの卵ともいえる療育方法と感心させられました。

グリーンスパン博士自身が療育を行った多数の動画の収録されたDVDが、アマゾンなどで購入できます。
以下のAutismWebというページには、DVDの購入サイトへのリンクが掲載されています。その他、DIRに関する豊富な情報が収録されていますので、一度ご覧いただければと思います。
AutismWeb (英文)はこちら>>

このDVDに、広瀬先生は日本語字幕をつけたいとのことで、手伝ってくださる人を募集しているとのこと。手をあげてくださる方がいらっしゃれば、広瀬
先生にご紹介させていただきます。
(五藤博義)

 

■ イベント情報
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●講演会ツアー「発達障害 認知機能の発達とその支援」
来春1月の弊社五藤の連続講演会、大阪と奈良の情報です。
まだ、募集ページの用意ができていないようですが、ご興味のある方は編集部にお問い合わせください。

1)大阪・東部
主催:大阪ADHDを考える会 のびのびキッズ 
日時:1月11日(水)第1回 午前10時~ 第2回 午後6時30分~
場所:ふらっと ねやがわ(京阪電鉄・香里園駅徒歩1分)

2)奈良
主催:奈良市立鳥見小学校 通級指導教室保護者会
日時:1月12日(木)午前10時~
場所:奈良市立鳥見小学校

3月にも大阪・阿倍野、愛知・東浦、神奈川・大和等で開催予定です。

 

■ あとがき
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ほぼ日サイトでも紹介されている中国茶。
我が家で中国茶を飲むようになったのは、漢方医の方へのお歳暮がきっかけでした。不登校児童の自立支援などもされている先生で、
息子も何度か行った事があるのですが、東方美人がスキ!と言われ買ったのです。

で自分でも飲み始めるようになったんですが、同じ品種の茶葉でも、実に色々な味や香りがするんですよね~!

細やかな香りの変化は、普通の方では判別できない方も多く、その繊細な嗅ぎ分けの困難さから、良いお茶を選べる人はあまりいないそう。
逆に考えると、敏感な子には有利なお仕事なのかも?

次号メルマガは、3週間後の1月13日とさせていただきます。
末筆ですが、皆様とご家族の方々がよいお年をお迎えくださいますようお祈り申し上げます。

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