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視覚認知と聞き取り能力のトレーニング

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■ 連載:視覚認知と聞き取り能力のトレーニング
■ 連載:アメリカでの保活 番外編ーお弁当ー
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──■ 連載 発達障害児の家庭療育に役立つ教材・アプリ
第2回 視覚認知と聞き取り能力のトレーニング
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今回の連載では、次女が使用している視覚認知及び聞き取り能力を養うための教材をご紹介します。視覚認知や聞き取り能力に関わる問題は、次女の場合生来的なもので「(一般的な程度に)治る」ことはないと考えています。ですが、次女がこの凹みを自覚し、それをカバーする力をつけることで、生き辛さを軽減してもらいたいと考えています。

1.視覚認知を鍛えるためのビジョントレーニング
現在年長の次女は、週1回病院で作業療法を受けています。
その中で「視覚情報の刺激に弱い」「跳躍性眼球運動が苦手」であることが課題となっており、重点的にトレーニングを受けています。

*「視覚情報の刺激に弱い」という特徴は「視覚過敏」の特徴とも重なります。情報の刺激がいっぺんに目に飛び込んできてしまい、注意を向けたい「自分にとって必要な情報」を取捨選択することが難しくなります。
*跳躍性眼球運動とは、ある1点から別の1点へ、視線をジャンプさせる眼球運動のことです。

このように「視覚情報の刺激に弱い」「跳躍性眼球運動が苦手」である場合、実生活上でどのような不便があるかというと「机の上で探し物をすること」、「人混みの中から人を探すこと」が苦手です。

そのため、この苦手を軽減できるよう「発達の気になる子の学習・運動が楽しくなるビジョントレーニング(ナツメ社)」を使って、ビジョントレーニングを行っています。
この本では、家庭や学校で実践できる32のトレーニングが紹介されています。
トレーニングは大きくわけて2つあり、「遊びながら(体を動かしながら)トレーニングできるもの」と「ワークシートで繰り返しトレーニングできるもの」があります。

例えば、「跳躍性眼球運動」を鍛えるための、112個の2桁の数字が書かれたワークシートを使って指定された数字を探して印をつけるトレーニング。
1つ1つ数字を目で追うことができなければ、目的の数字を探すことはできません。
次女はたくさんの視覚情報に圧倒され、集中力を保つことに苦労します。
けれども回を重ねる毎に、ワークを遂行するスピードは徐々に早くなっており、練習の成果は確実に出ていると思います。

【写真】(画像はこちら>>
北出勝也監修「発達の気になる子の学習・運動が楽しくなるビジョントレーニング(ナツメ社)」:別冊ワークシート(33)

2 「聞く力」を育てる「きくきくドリル」
次女はやや言葉が遅れています。その原因ははっきりとわかりませんが「聴覚認知に問題がある」と考えています。

実際どのような問題があるかというと、聴覚に問題はないので「音」は聞こえるけれども、
*言葉の聞き分けが悪い?「なし(梨)」を「あし(足)」と聞き間違える等
*音への気づきが悪い?「ポテトチップス」→「ポテチプス」と発音する等
*「聞きたい音」「聞くべき音」の区別が難しい?騒がしい環境では名前を呼ばれても気づかない等

そこでこれらの問題を改善するために「きくきくドリル(文英堂)」という教材で次女の「聞く力」を養う練習を行っています。

例えば練習の1つに、音声の指示に従い動物が書かれたコマを1マスずつ進むといった「音を聞きながら手を動かす練習」があります。

※見本ページ (画像はこちら>>
「北山子ども教育研究所」公式ページより

この練習は「先生の指示通りに行動する」ための練習になるでしょう。
音声指示による一斉指示が苦手な次女にとって大切な練習です。

日頃「耳が悪いのではないか?」と思うほどに、聞き取り能力が弱い次女。このテキストの問題をほとんど回答できないのではないかと危惧していました。
しかし、やってみると案外できるのです。
次女の聞き取り能力は「静かで、集中できる環境が整っていれば概ね問題ない」のです。

そのため、次女の場合、この教材で
「聞くために集中する力」や「答えを想像する力」を鍛え、
「聞くことで常識や知識を増やす」ことで
「聴覚認知の弱さをカバーできる力」をつけて欲しいと考えています。

この教材はテキストと付属CDがセットで販売されています。アプリで付属CDの音声(問題)が聞けるので、スマホがあれば自宅のどの場所でも学習することができ、とても便利です。

また、次女のように聴覚認知に問題がなくとも、学校という場は「音声」による指示、授業が圧倒的に多い場です。
そのため、聞き取り能力が高ければ高いほど学習効率が上がると思いますので、この教材は発達障害児に限らず広くお勧めできるものだと思います。

参考図書
和田秀樹監修、村上裕成著「きくきくドリル STEP2」

にのの
ブログ:にののシステム科学講座
(ブログはこちら>>

 

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──■ 連載:アメリカでの保活、番外編ーお弁当ー
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第1回、第2回とアメリカでの保活の様子ををご紹介しましたが、今回は少し視点を変えてアメリカでのお弁当や離乳食事情をお届けしたいと思います。

生後3ヶ月で保育園デビューをする赤ちゃんたちには、母乳やミルク(formula/フォーミュラといいます)が必要です。
アメリカには液体のフォーミュラも売っているので、母乳にせよミルクにせよ、それぞれ月齢に合わせ必要数を保育園に持っていきます。
※フォーミュラ (画像はこちら>>

アメリカでは生後4ヶ月から離乳食を薦める小児科医もいますし、母乳のみで育ってる子は胃腸負担を考えて6ヶ月頃からにしましょう、とアドバイスする小児科医もいます。
最初の離乳食として人気なのがライスシリアルやオートミールシリアルです。
※ライスシリアルとオートミールシリアル (画像はこちら>>

パウダー状になっていて、水を加えるだけでドロドロ状の離乳食の出来上がりです。
アメリカのシリアルにはビタミン剤や鉄分が配合されていますが、赤ちゃん用のシリアルにも入っていて、沢山の種類を食べなくても必須栄養を取れるという、合理的な離乳食です。

その他にも、サツマイモ、ほうれん草、りんご、桃、ベリー類などの単品ドロドロ状離乳食から、穀物入りやお肉入りの少し形のある離乳食まで売っています。小瓶やパウチパックで売られているので、それらを保育園に持たせることも多いです。
※シリアルとピーチ、ベリー入り離乳食 (画像はこちら>>
※様々な離乳食 (画像はこちら>>
※ショッピングセンターの赤ちゃん用食品陳列棚 (画像はこちら>>

アボカドも潰しやすく栄養価も高いので、離乳食として重宝されています。
お肉や魚はどちらかというと1歳近くなり離乳食が完了に近づきミートボールやナゲット、もしくはオーブンで焼いたものを食べられる様になってから始める事が多いです。

1歳半を過ぎ、なんでも満遍なく食べられるようになった子のお弁当には、ハムとチーズを挟んだサンドイッチ、パスタ、茹でた野菜、生野菜、オムレツ、ピザ、チキンナゲット、チーズスティック等、みなさんがご想像するような「いかにもアメリカン」なお弁当を持参する子もたくさんいます。
日本食もとてもポピュラーなので、おにぎり(日本人から見ると「おにぎり風」のご飯)や枝豆などを美味しそうに食べる子も見かけます。

アメリカでは、一年を通して果物が豊富に流通しているので、ブルーベリーやラズベリー等のベリー類やぶどうは子供達の大好きなデザートです。
最近では「bento box」と呼ばれ、3〜4か所区切りのあるお弁当用のタッパーが売られていているので、そこにサンドイッチ、チキンナゲット、フルーツ、などを詰めて持ってくる子も見かけます。

私が子供達のお弁当で、最も衝撃的だったことの一つが生野菜です。
私は2歳児クラスの担当ですが、きゅうりやミニトマトくらいなら驚きません。
セロリ、パプリカ、人参、ブロッコリー、スナップエンドウなどが生のままお弁当に入っているのを見た時は、本当に食べられるのだろうかと心配しました。
そんな心配をよそに、慣れている子はボリボリと美味しそうに食べています。

初めは「日本のお弁当文化はやっぱり素晴らしいな」と思っていたのですが、アメリカ人の同僚に「日本人の幼児はこんなに柔らかく煮た野菜ばかりを食べて、どうやって顎を鍛えるの?」と聞かれた時には改めて考えさせられました。生で野菜を食べることは歯や顎の発達にも良いし、栄養を加熱によって失うこともないし、調味料やドレッシングに含まれる添加物も摂取せずに済むので、実は効率的な食べ方だなと考え方を改める機会になりました。

その他、何も味付けのない茹でただけのマカロニやペンネパスタがタッパーに詰められているのを見た時も驚きましたが、これは私たちが白いご飯をそのまま食べるのと同じで、麺類に必ずソースやスープが絡んでいないと変だと感じるのは自分の思い込みだったのだと気付かされました。

調理室を完備しているデイケアでは、食中毒などからの安全を鑑みて、家庭からの食べ物の持ち込みを一切禁じている所もあります。
宗教やアレルギーなどの理由で食べられるものが限られている子は、家庭から持参したものをチェックを受けてから食べたり、デイケアが代替食を提供することもあります。
アメリカには様々な代替食(菜食主義者用のチーズやバター、グルテンフリーのパスタやクッキー、乳糖の入っていない牛乳、ピーナツバターとほぼ同じ味のするサンフラワーバター等)が流通しているので、子供が自分だけ食べられなくて悲しい思いをするという事はあまりありません。

一見、ギョッとしてしまうことも多いお弁当事情ですが、お弁当の中身から異文化体験を得られると思っていなかったので、いつも興味深く見ています。

数回に渡ってお送りしたアメリカの保活事情、楽しんでいただけたら幸いです。
また、皆さんに興味を持って読んでいただける内容をお届けしたいと思います。

礒恵美(いそ めぐみ)

 

──■ あとがき
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子どもの支援に関するセミナーが充実している植草学園大学の公開講座で、放課後等デイサービスでの支援方法に関する講座が開設されるとの情報を入手しましたのでご紹介させていただきます。

放課後等デイサービス・子どもルームにおける発達障害のある子どもの理解と支援の実際〜夏休み直前!具体的な支援を考える!〜

講師は、佐藤慎一先生で、7月13日(木)に千葉市の同大学キャンパスで実施です。

『植草学園大学×短期大学公開講座2017』
(詳細はこちら>>

今回、成人ディスレクシアの独り言はお休みです。次号をお楽しみに。

次号は7月21日(金)です。