理解しにくく誤解されやすい発達障害 最終回

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2011.10.28

理解しにくく誤解されやすい発達障害 最終回

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■ お役だち情報「タイムタイマー」
■ 講演会「理解しにくく誤解されやすい発達障害」5(最終回)
■ イベント情報
■ 利用者の声について(あとがき)
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■ お役だち情報「タイムタイマー」
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■ 講演会レポート
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埼玉県上尾市「発達障害の理解啓発セミナー」での北海道大学大学院教授、田中康雄先生の講演レポートの最終回です。

前回は、親が家庭でとるべき態度と知っておくべきことの解説でした。今回は最終回です。実は、その時の講演会で時間が足らなくなり、田中先生の解説は前回分まででした。今回は、レジュメを使いながら、きっと田中先生はこんなことがいいたいのだろうという解説です。

●関係者が親に受診・相談を勧めるとき(1)
・気づいている親
-明らかにしたくない
-以前相談して、なんともないといわれた
-「明日」になれば変わるのではないか
-気づいているということと、自分の子に何かの診断がつくという認識は異なる

・気づいていない親
-子どもの育ちにある喜び、親の達成感の評価
-現場でできることを丁寧に伝える
-気づいていないことと、心配していないことは同じではない

●関係者が親に受診・相談を勧めるとき(2)
・物事を被害的に取ってしまう親
-これまでの「大変さ」にねぎらいを
-親の特性に合わせた対応を

・あまりにも楽観的な親
-子どもの困り感の方を優先
-無理をしていないか:本当は困っている?気づいている?

・日常から関係を良好に保つ工夫
・家庭の日常生活の理解
-経済事情、夫婦事情、虐待、DVなどに留意

●関係者が親に受診・相談を勧めるとき(3)
・組織的関与
-ひとりで対応しない
-管理職と一緒に動く
-専門家を交える

・個人的整理
-タイミングが悪い、そのうちよい時期があるだろう
-種だけでも蒔ければ
-気にし続けておく

●関係機関同士のよりよい連携を目指して ~立場対等性の育成のために~
・互いの専門性を尊重し、役割分担を明確にする
-互いの職場、職業を知ること
-現場の動きを体験すること

・共通言語で話ができるよう、対話に気を配る
-各々の現場でしか通用しない言葉は、世界を広げない、理解を深めない
例:児相、校務分掌、加配など

・(重要)批判する前に、まず「大変だね、ご苦労さま」と声をかけあう
→意見はぶつけあっても、決別はしない

・互いの支え合いが、当事者の支えにつながる

●立場を知りつつ越えられない境界
親、教育関係者、医療関係者、福祉行政関係者のそれぞれは、ぴったり重ならないが、混じり合うことはできる。
例えば、それぞれ相互に、疲れていて、傷ついてもいて、感謝もされない関係もあれば、疲れているが、傷つくことはなく、時に感謝される関係等がある。

●支援すること(1)
・(重要)障害を支援するのではなく、生涯続く己の特性とのつきあい方が学べるように
・自己評価をおとしめないように
・他者の意識について推量する想像力によってはじめて、異質な他者を排除せず、認め合う自由を相互に手に入れることができる
・(陳腐な表現だが)よりよい関係性を創出するのは、思いやりではないか

●支援すること(2)
・支援とは「育ち」を見続けること
・支援とは、幻想を捨て希望を抱かせること
・相手の思いに思いを馳せながら、完全に相手を理解することはできないことを自覚しつつ、相手が主体的に生きるために、自分も多少は役立つ存在であることを確認すること
・相互に支援し、与え・与えられ続ける関係

●支援すること(3)
・ケアすることとは、(土居建郎:「甘えの構造」の著者)
-相手のためにこちらが悩むこと
-いろいろと心配すること
-苦しさに耐えること

・臨床からの学び
-相手を敬うこと・ねぎらうこと

・決してあきらめない・さじを投げない

●人と向き合う時に必要なこと (面接する上での配慮から 村瀬、2008)
(1)相手に純粋な関心をもち、小さなことでも見落とさないように観察したい
(2)観察した、あるいは知り得たわずかな情報を元に、相手のこれまでの生活をいろいろ活き活きと想像をめぐらし描きたい
(3)そのような相手に身を添わせている自分と相手のクライエントとの関係が今現在どのようにあるのか、どういう方向へ推移しつつあるのか、つまり全体状況を捉えたい

●おわりに
・発達のでこぼこは、生涯、変化しつつも続く
・問題は「発達」が障碍を受けているのではなく、個々の特性をもった人の生活の構築に支障をきたしていること
・発達障害は、実は生活障害であり、でこぼこは治せなくとも、生活の工夫はできる

発達障害に限らず、人は全員がでこぼこをもっています。その人が生きやすいように、環境を変える理解者を増やしていくこと、そして、人の力を集約することの大切さを強調して、2時間に及ぶ講演を終えられました。
(五藤博義)

■ イベント情報
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【筑波大学附属久里浜特別支援学校授業公開・ 国立特別支援教育総合研究所公開のお知らせ】

・日時 平成23年11月5日(土曜日)
・国立特別支援教育総合研究所
・研究所公開 9時~12時

日本の自閉症児教育研究の草分けである久里浜特別支援学校の公開授業と特別支援教育のナショナルセンターである、国立特別支援教育総合研究所(通称、特総研)を見学するチャンスです。弊社五藤も視察に行きます。

詳細はこちら>>

■ あとがき
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朝晩だいぶ涼しくなってきました。
湿度も下がってきているようですから、風邪などひかぬよう気をつけたいものですね。(中途半端な病気はイライラの元^^;)

では、次回は11月11日(金)の予定です。

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